荒らしの成り立ち

一昨日のエントリーは一般の人に賛同されたけれど、それは俺の望んだ結果じゃない、ということを昨日書いた。俺は純粋に、荒らし達に、自分達が生まれてくるべき存在でなく、生き続けるべきでもないことを心から納得してもらって、安らかに眠ってもらうことだけを考えて、あの文章を書いた。なぜなら荒らしが生きていくことは苦痛にさいなまれ続けることであり、死によってしか救われず、そしてそれが世の中に最も貢献できる手段にもなるからだ。

荒らしという害悪でしかないことが明らかな存在に、なぜ自らを堕とさなければならなかったか。彼らと話してみた感じや生活ぶりから俺なりに考えてみたことをまとめてみる。

彼らは、荒らしになることを望んでいたわけではないと思う。しかしなぜか、彼らは既に荒らしであり、荒らしになりたくないと思ったことなんか一度もないという。

では彼らは自ら害悪となることを望み害悪となった救いようのない連中なのだろうか。そうではない。これは荒らしに特徴的な、認識の逆転の為せる技なのだ。

彼らは他人に対して悪意を抱かずにはいられないが、それはなぜか。もちろんそれは、周りの人間が彼らに善意を持っておらず、むしろ悪意を持って接してくるからだ。それはもとはといえば他人に悪意を抱かずにはいられない彼らの方に問題があるのだが、彼らはそうは思っていない。自分が悪いとも相手が悪いとも思っていない。自分は相手から好意をもたれたいと思っていない、相手から嫌われたいと思っている。だから自分は相手に嫌わせているのだ、と彼らは考えている。荒らしの典型的な思考法だ。

荒らしは悪意を抱かずにはいられないため、現実でも誰からも好かれていないが、彼らは自ら望んで嫌わせていると考えている。そして、嫌わせるためにわざわざ悪意ある行為をするので当然嫌われる。なら彼らは孤独でいたいのかと言えばそうではない。周り全部から嫌われてはまともな生活はできないので、そんなのを望まないのは当たり前だ。では彼らはなぜ自ら孤独に陥ろうとするのか。

人間は、自分の考えていることしか本当には分からない。誰かの考えていることを推し量ろうとする時でも、自分と同じように考えていることをある程度想定する。その想定を使うと、他人もきっと自分と同じように考えているはずだ、つまり他人も悪意を持って他人と接しているはずだ。他人は当然自分に対して悪意を持っているし、友達ごっこをしている連中も本心ではお互いを嫌いあっているはずだ。こんな風に考えて、彼らは他人を嫌う。

こんな風に考えるから、荒らしから見える世界は惨嘆たるものだ。俺はこんな世界では1日だって生きていたくはないが、彼らだってそうだ。彼らは醜い世界から自分を守るために、悪意を持って世界と対峙する。決して他人を信じず、悪意ある言葉で周りを罵倒し、それによって自分だけは綺麗でいようとする。彼らはいつも自分だけは正しくて、周りは全て汚くて誤っているかのような言葉を発するが、それは周りをイライラさせたいがためだけに話しているだけではなく、本当にそう思っているのだ。信じがたいことだが、彼らにとって周りは全て汚く、それと交わらない自分は綺麗なのだ。

間違っているのはただ一点、他人も自分と同じように悪意を抱いている、その部分だけだが、彼らはそうでない人間を見たことがないので、想像すら出来ない。彼らは永久に他人を信じることが出来ず、自分を守るために悪意を振り撒き、害悪を撒き散らし続ける。

誰と会っても悪意を持っていると思いこむので、彼らに居場所はない。世界に対して悪意を溜め込むが現実では誰にも発散できないので、ネット上で悪意を撒き散らす。お前らは汚い。お前らは間違っている。俺は素直に自分の感情を口にする。偽善にまみれたお前らより綺麗だ。

こうして害悪でしかない荒らしという存在は生まれる。誰に対しても悪意を感じ、それを平気で口にし、誰からも相手にされなくても平然として、むしろそれを望んでいる。

荒らしの世界は全てが錯覚と誤解に基づいている。彼らは他人を信じられなくなった経験を口にし、それによって他人がみな汚いと思うようになったというが、誰でも他人に裏切られたことぐらいある。その時に他人がみな汚いと思うかそいつだけが汚いと思うかはそれぞれであり、みな汚いと思ったのならそれは自分もまた他人を裏切れる存在だからだ。自分がそうなんだからみんなそうに違いないと思っただけだ。お前らは最初から他人を裏切る汚い人間だったのであり、裏切られることでそれに気がついただけだ。悪意を持たない人間もいる。お前を裏切らない人間もいる。ほとんどの人間はお前を裏切らないし危害も加えない。なぜ一方的にお前は他人を罵倒するのだ。汚いのはお前で、害悪はお前だ。本当は分かっているんだろう。自分の心が弱すぎて、嫌われる前に嫌うことで心を守っておかないと不安でしょうがないんだろう。そんなんじゃお前が好かれることは永久にない。永久に誰からも必要とされず、悪意を撒き散らして他人を困らせるだけだ。死ね。その他人の悪意に怯える心を切り取って死ね。出来るだけ早く。