大量にブックマークされる方法

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20060728/1154051234

書こうと思ってたことがちょうど書いてあった。ブックマーカを満足させようという話。ここまではいいとして、この先に行こう。

はてなブックマークのページを見れば分かるように、web2.0とかjavascriptとかについて書くとブックマークが沢山つく。しかし、世間の人がweb2.0に興味があるのかといえばそんなことはない。インターネットユーザーにしてもそうだし、大多数のブロガーにしてもそうだ。web2.0、なにそれ?というのが自然な反応だろう。

ブックマークのユーザーにはかなり偏りがある。そこをうまいこと捉えられれば、ブックマークは増やせる。他にもCSSについて書いたり、ソフトウェア開発について書いたりするとブックマークがつきやすい。

しかし普通はそんなのについて書ける知識はないし、勉強してまでブックマークされたいとも思わないだろう。

とりあえず、アクセスが増えればブックマークも増える。当たり前だ。しかし忘れてはならないのは、ブックマークは結構マニアックなツールだということだ。ブックマークを使っていない人がいくら来ても、ブックマークは増えない。ブックマーカを来させる必要がある。

そのための一番の方法は、実際にブックマークされることだ。一発100ユーザーにブックマークされるエントリーを書けば、その後の展開はかなり楽になる。fromdusktildawnさんもruby on railsについて書いてたな。そんな感じでブックマーカを引き寄せて、その後独自世界を開陳すればうまくいく公算が高い。

しかし実際のところ、100ユーザーにブックマークされるのもなかなか難しい。それにブックマーカはマニアックだから、ソフトウェア開発に興味がある人はソフトウェア開発以外の事を書いてもなかなかブックマークしてくれない。

そもそもブックマークというのは趣味の近い人が集まれば情報収集の効率が上がるというのがコンセプトで、趣味の近い人同士がクラスタを作っている。そのクラスタが出来る過程というのは、


まず、ある分野に興味を持った集団がある。
その集団にウケる文章を書こうとする人がいる。で、実際に書く。
ブックマークされる。注目エントリーに登場し、その分野を知らなかった人も興味を持つ。集団が増える。

新たに興味を持った人は、こういうのを書くとウケることを知り、実際に書く。

ブックマークされる。集団が増えているのでブックマーク数も増える。また、その分野について書く人も増え、注目エントリーにその分野のものが占める割合が増え、その分野がどんどんメジャーになっていく…。


こんなループのなれの果てがweb2.0とかモテ非モテに関するエントリの大量増殖だ。

この構造を逆に利用する。まず必要なのは、その分野に興味を持った集団だ。

例えば、クラシックについて書いた文章にブックマークをつけたいとする。しかし現状では、クラシックに興味を持った人がブックマーカに少ないので、多くの人にブックマークされるのは難しい。

クラシックに興味を持った集団を作りたい。そのためにまず、複数アカウントを作る。それを使って、クラシックについて書かれた他人の文章をブックマークする。この確度が高いほどいい。クラシックについて書いてあれば必ずブックマークされるくらいの勢いが欲しい。

それに気付いた誰かが、自分もクラシックについて書く。すかさずブックマーク。こうすれば、その人は調子に乗ってまたクラシックについて書くだろう。そしてその人も、自分の気に入ったクラシックに関する文章をブックマークするようになるだろう。

こうしてクラシックに関する文章をブックマークしていくうちに、ある日地殻変動が起こる。複数アカウントでブックマークしなくても、クラシック仲間が自発的にブックマークするようになり、注目エントリーにたびたび登場するようになる。これによって興味のなかった人もクラシックを聞き始め、またクラシックに関する文章がブックマークされ易いことを知ってエントリも増えていく。こうしてブックマーク内にクラシックに興味のある集団が形成される。

ここまでくれば、あとは普通にクラシックに関する文章を書けば、ブックマークがつくようになる。多分ブックマーカに興味を持たれない大概の分野では、ここから始める必要があるだろう。