ブラジル
汚い。
リスクを冒せと。リスクを冒さなければチャンスは生まれないと。
オシムが口を酸っぱくして岡田も言っていた。日本はリスクを冒してもチャンスが生まれるかどうかといえば生まれてすらいないんじゃないか、というようなレベルだ。
なぜブラジルはリスクを犯さなくても点がバカバカ入ってくるのか。そもそもブラジルは自由に、周りがどれだけ流行の戦術でガチガチに固めてこようと、選手の自主性だかなんだか知らないがノープランで試合に望み、天才たちのその場のノリと即興だけで点を奪い取り勝ち進むのがブラジルのサッカーではないのか。
なんでガチガチに守ってカウンターで3人くらいで攻めるだけで点が入ってしまうのか。卑怯じゃないか。固く守ってカウンターで速攻? そんなものだけがサッカーであっていいはずがない。
欧州人が姑息な戦術で勝ちをひろおうというときに、ブラジルはサッカーの王道、インスピレーションとテクニックだけで相手を打ちのめす。サッカーの何たるかを教える。それがブラジルの役割だったはずだ。
なんでこんな戦術にトータルフットボールが完膚なきまでにやられてしまうのか。ポゼッションには何の意味もなかったのか。リスクを冒して全員で攻撃したチリはブラジルにズタボロにやられた。日本対パラグアイだって、ポゼッションしたのはパラグアイなのに、疲れていたのもパラグアイだった。ポゼッションしない方が疲れないポゼッションしない方が点を取られないポゼッションしない方がカウンターで得点しやすい。じゃあボールを取りに行く意味はなんだ。