基軸通貨ドルの崩壊と生産効率の過度な上昇について

 ドルが基軸通貨じゃなくなればいまよりずっとドル安になってアメリカの巨額の貿易赤字はそっくり黒字になり健康的になれるだろう。いいことじゃないか。とりあえず原油バブルはさっさと崩壊しやがれ。

 有り余るほどに余り設備投資しても余っちゃうのでマネーゲームにばかり向かっていた無駄金がアメリカ金融の崩壊でどこにも行くあてがなくなった時にどうなるか。基本的に民衆はいくらか困窮させておかないと働いてくれないのでリストラリストラで無駄はカットされ続けるのだろう。無駄金が民衆にわたることはない。かといってマネーゲームに費やしてもどうもならんということで、ただ貯金する。運用もせず。こういうことになると、市場からその分の金は消えうせたのと同じことになりデフレになる。そうすると行く場のない金の価値が上がり続ける。ただ持っているだけで増えるので運用するのも馬鹿馬鹿しい。金を刷っても刷っても完璧にリストラされた巨大企業に吸い上げられデフレになるので中央銀行は大喜びで金を刷り続けることが出来る。

 人の数は有限で、消費される量も有限なので、完璧にリストラされ異様な生産効率を持った巨大企業が大きくなればなるほどにそれ以外の企業は生産に参加できなくなってバタバタ倒れ失業者も出るだろう。総需要が総供給を下回ってデフレとなり、儲かった金は貯金されるのでなおデフレとなる。完璧な効率を持つ人々が所属する巨大企業以外に働いてる奴がいねえという状況になる。それでも貿易は大いに黒字なのだが国内は失業者だらけ。金はいくらでも刷れるので失業者に金を配って消費を増やしデフレを抑制することで国内も潤わせることになる。困窮が是だとしても殺すとこまで絞るのは無理だ。こうすると適性を持った優秀な人間のみが生産しそれ以外はただ消費することで優秀な人間をサポートする理想世界が現出するはずだ。