歴史

 義務教育での歴史の授業が人生観に与える影響は莫大だ。俺は世界史をきちんと教わってないから世界のことがよく分かっていない気がする。世界史は今の五倍ぐらいの授業時間が必要なんじゃなかろうか。日本史は実際のところどうでもいい。多様性に乏しく日本的で小さく得ることの出来る教訓が少ない。世界ではもっととんでもないことが腐るほど起きているのに小国の島国の独自文化について学んでも仕方あるまい。日本は日本ですごい国だが世界にはもっといろいろすごい国がある。とんでもない歴史が山ほどある。日本で一番面白い明治以降の世界との戦いの歴史があまり語られていないのも問題だ。日本は悪いことをやったかのように教わったが日本のやったことが悪かったかどうかは歴史じゃなく政治の問題だ。戦争が悪だなんて視点は歴史を学ぶ限り持ちようがない。人類の歴史とはすなわち戦争の歴史だ。戦争が悪なら人類は本当にひどい歴史しか持っていない。

 現代では戦争に勝てるかどうかが国の生き死にを決めるような状態にはない。歴史とはどうやって国を繁栄させてきたかであり歴史から学ぶことといえば国や組織を繁栄させる方法だ。それはすなわち戦争にどうやって勝つかということだったわけだが現代にはあまり当てはめられない。時代は大きく変わった。歴史の大きな流れから見れば、現代ではほとんど何も起こっていない。歴史書は数十年にわたって空白が続くだろう。エルビスプレスリービートルズが歴史上の偉大な芸術家として称えられてしまうかもしれない。そんな現代がいいのか悪いのか、よく分からん。