頭で考えていることと本当に思っていることは多分いつも全然違っていて、例えば山道を歩いていて、だんだん田んぼとかが出てきて、辺りに人が住んでいる気配が漂ってくると、俺は「加藤鷹は嘘だ!」と叫ぶことがあるのだが、そんなことを言おうとは全く思っていない。人が住んでいるか住んでいないかわからない微妙なタイミングでなぜそれが出るのかもわからない。

意識的には考えていないことでも、歩きながら意識がぼんやりしていって、ただ足が前へ前へと動いているとき、ふと自分の奥底にある深層心理みたいなものが浮かび上がってくることがある。

俺は優しくしかられ、そして許されたいのだ、といきなり分かった。多分それは誰でもそうなんじゃないかと思う。もう一つ、俺がなんでこんなことをしているのか、そのほんとの所も少し分かった気がした。

俺は、ネット上でパーティーが開かれる時に、呼ばれたいのだ。あいつは面白い奴だ、というのを主催者に知ってもらって、読んでもらう。俺はそのパーティーに参加し、ある役割を演じる。演じるといっても求められてるのはいつもの俺で、俺はいつものようにやり、結果パーティーが盛り上がる。

そんなパーティーが近々開かれるんじゃないかと無意識に思っていて、俺はそこに演者として参加できる確率をあげるために、ブログを更新しまくっているようだ。

ネット上にハッキリと天才領域が形作られる時、その領域に俺もいたい。天才領域というのは歴史上幾度となく現れた、天才がなぜか大量に集まってくる領域のことだ。ネット上にはまだハッキリとは出てきたことはないと思う。VIP板には天才領域があったと思うけど、あれでは誰が誰やらわからないので真の天才領域ではないと思う。

これからネット上に現れるはずの、ネットで始めての天才領域。その一員に俺は引っかかりたい。よくわかんねえけど。パーティーが始まる前に彼らの目の届く場所に行きたい。

それがどんな風に起こるのか、本当に起こるのか。その辺がわからない。そのパーティーはどんなパーティーなのか。どんなパーティーである必要があるのか。